SketchBOXデザイン事務所
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制度が変わる時、歯科医院の空間に求められること

2026.06.01

今日、6月1日から厚生労働省が管轄する令和8年度診療報酬改定が適用されることになりました。

今回、歯科に関する改定では、歯科疾患や口腔機能の管理に関する評価の見直し、小児や高齢の方を含む口腔機能への対応、在宅歯科医療や医科歯科連携の推進、そして歯科治療のデジタル化や物価高騰への対応などが、主なポイントとして示されています。

歯科医院の設計やデザインに関わる側から見ると、こうした制度や環境の変化はこれからの医院空間を考えるうえで重要なファクターだと感じます。

たとえば、デジタル化が進めば、今後導入される機器やモニター、通信環境、電源や配線の計画にも、これまで以上に余裕が必要になるかもしれません。
在宅歯科医療や地域との関わりが広がれば、器材の保管や準備、車両の保管場所、訪問診療時の出入りや動線の確保など、例えば「バックヤードやスタッフ口近くの専用棚設置」といった院内スペースの使い方を見直す場面も出てくるかもしれません。

また、物価や建築費・資材費が上がり続ける現状では、開院当初からすべてを大きく整えるのではなく、必要な部分を段階的に見直せることも、医院づくりの大切な考え方になると思います。

今後、歯科医院の計画ではそこにもう一つ、「変化を受け止められる余白」が必要になっていくのではないでしょうか。
将来の設備更新を見据えた配線や配管の考え方。
器材や衛生材料が増えた時にも無理のない収納。
使い方の変化に合わせて部分的に手を入れやすい計画。
新築であっても改装であっても、今だけに合わせて隙間なくつくり込むのではなく、次の変化に対応できる余地を残しておくことなど・・・

こうした部分は、完成した時にはあまり目立ちません。けれど、医院を長く使い続ける中で、後から大きな意味を持ってくる部分です。

制度も、設備も、医院を取り巻く環境も、これから少しずつ変わっていきます。
その変化を前向きに受け止めながら、先生がこれからどんな医院にしていきたいのかを伺い、今も将来も使いやすい空間を一緒に考えていく。
歯科医院づくりに関わる設計・デザイン事務所として、私が今後さらに大切にしたいことです。

変化に備える余白が、長期にわたって医院を支えていく。


スケッチボックスデザイン事務所

歯科医院設計【デザイン・施工】
宮城県仙台市